出会い系サイトの売上

前回の日記で書いた通り、出会い系サクラはかなり稼げる仕事です。


年齢が18歳以上でタイピングが出来れば、資格も学歴も職歴も服装も髪型も全部不問で、30〜40万クラスの給料からスタート出来ちゃうわけです。


「末端のバイトがそれだけ貰えるって事は、出会い系って儲かってるの?」


というのが今回のテーマ、書いてみたいと思います☆彡



≪ぶっちゃけどんぐらい売上があるの?≫


いきなりテーマの核心ですが、どのぐらいの売上があるのかいきなり書いちゃいます(笑)


「サイトによる」というのは当然あるんですが、大体の目安で

中小…200〜1500万
大手…2000〜2億

ぐらいになると思います。


そして、信じられないかもしれませんが、これは年商ではなく「月商」の目安です。


「毎月2億のサイトなんてあんのか!?」


と悪友トモくんはビックリしていました(笑)


しかも、かなり下火になったからこその売上で、全盛期である5〜6年前は、4000〜5000万ぐらいが普通で、5億売り上げているサイトもあったぐらいです。


西新宿や渋谷を拠点としていた「デリリウス系列」「森下実業系列」あたりは、業界ではかなり有名な系列です。


デリリウス系列なんて最盛期は年商500億もありました(汗)


そういった凄く力のあるところが、脱税や何やで解体されては結合を繰り返して、今も根強く残っています。



≪売上出るのはわかったけど内訳は…?≫


予想以上に儲かるから、という事でヤクザである悪友トモくんにも、執拗に問い詰められた「出会い系のビジネスモデル」を、簡単に書いてみたいと思います(笑)


出会い系会社の収支項目は実にシンプルで、

[収益]
ユーザの課金売上
CSV広告売上(※1)
誘導売上(※2)

[支出]
システム費
サーバー費
集客費
テナント費
人件費
決済手数料(※3)
諸経費

大雑把に書くと大筋はこのぐらいなんですが、何より出会い系サイトの凄いところは「純利が高い」ところにあります。

(※1)CSV…出会い系・広告業界用語。
元々、エクセルやテキストのデータ形式を意味するが、出会い系において、ユーザの顧客データの通称で、CSV、リストなどと呼ぶ。
アドレスだけでなくニックネームや年齢(生年月日)、地域(○県○市等)や性別など、付随する項目を「セグメント」と呼ぶ。
セグメントが充実していたり、入金者のCSVほど、高値で売買・交換される。

(※2)誘導…広告業界用語。
クライアントのサイトに集客することを指す。
ユーザをサイトに「誘導する」というのが語源。

(※3)決済手数料…特に専門用語ではない。
サイトにコンビニ決済や、クレジット決済を導入すると、ユーザはコンビニやクレジットを介してサイトの商品やサービスを購入できる。
その時、仲介手数料として、コンビニなら10%前後、クレジットなら6〜10%前後の手数料を差し引かれ、サイト運営者に支払われる。(売上天引)


収益に対する支出の割合は、

システム費:5〜10%
サーバー費:数百万
集客費:30〜40%
テナント費:数百万(都内)
人件費:15%前後
決済手数料:10%未満
諸経費:ちょこっと

という風になっていることが多いです。


大体業界的には、システム・集客・人件費=50〜60%が平均的で、コンビニ・クレジットの決済手数料が6〜12%の間ですので、銀行振込がメインだと、純利の率は40%前後、これが運営者の収入になります。


つまり、5000万だとしたら2000万、5億なら2億が純利という恐ろしくボロい商売なので、人件費もそれなりに割り当てがあるのが実情です。


当然事業が事業ですし、売上が売上なので、しょっちゅう税務署から入られ、見せ掛け倒産と立ち上げのいたちごっこ状態です(笑)



≪広告費に随分かけてるみたいだけど?≫


極端な話、出会い系は「運営していくシステム」と「決済システム」、「運営していくオペや現場」が現場にいさえすれば成立するシンプルな仕組みです。


ですが、最も大事なのは「集客」といえます。


沢山ユーザがいればいるほど儲かりますが「出会い系儲かるらしいよ」という情報が出回ってから、沢山の出会い系が出来、「サクラ」の存在が周知の事実となっている昨今、誰しもが簡単に登録してくれるわけじゃありません。


出会い系が「いくらかけても集客が命だ」となるまで、それほど時間はかかりませんでした。


そして大量の資本がWeb/紙の広告業界に流れていくわけですが、これを次のテーマとして、書いてみたいと思います☆彡



次回のテーマ:『出会い系業界の広告』