出会い系システムの実態

前回はサイトにおけるサクラの機能、役割について書いてみました。


以前軽く触れたオペの仕事をより深く、具体的に書いていきたいと思います。



≪サクラって何か特別な事して仕事してるの?≫


出会い系のシステムは、たいてい「ユーザ用/管理用/オペ用」の3つで構成されています。


Webプログラムとして特定のURLからアクセスし、ログインして使用するのが一般的です。


[ユーザ画面]

ユーザ用の画面はそのまま、ユーザが利用するサイトの入り口やログイン後のページと機能で、特別説明するまでもないと思います。


[管理画面]

管理用の画面は、

登録状況
会員検索/会員情報編集
入金処理
集客統計
オペ管理
消費ポイントなどの設定
お知らせ配信
お問い合わせ対応
CSVインポート/エクスポート

等、管理する為の機能が搭載されています。


中でもCSVは性別、年齢などの情報が付随したアドレスを、一括で登録する為の機能とでも考えてください。


普通なら、ユーザが自ら登録を行っていくのですが、強制的に登録してお知らせ⇒アクセス⇒利用と繋ぎ込む強引なサイトは少なくありません。


[オペ画面]

オペ用の画面は、

キャラ作成
一斉配信
未読返信
既読追送信
ポイント集計
お知らせ配信

等、ユーザとのやり取りをメインに行う為の機能が搭載されています。


どの画面も便利な機能はありますが、特にオペ用の画面には、本当に呆れるほど便利な機能が満載しています。



次回のテーマ:『オペ画面・キャラ作成編』

サクラ機能

前回書いたように、ユーザをそこまでのめりこませる「サクラ」について、今回は書いていきたいと思います。


クソ真面目に堅く書いてるな、って悪友トモくんに突っ込まれてしまいました(汗)


ラフに「へっへっへ」みたいなノリで書くほど、軽いテーマではないのでご容赦ください(汗)



≪サクラってそもそも何者?≫


軽く触れていた「サクラ」の定義についてのおさらいです。


広義では、出会い系に限らず、商売が繁盛しているかのようにアピールする人を指しますが、出会い系では「運営側がユーザのポイントを消費させる為に雇ったアルバイト」を指します。


特に業界内では「オペ」「オペレータ」と呼ばれます。


少し前までは、ポイントバック(※1)があるサイトも多く、「お金目当ての女性ユーザ」というイメージがありましたが、ようやく定着しつつあります。

(※1)ポイントバック…出会い系業界用語。
女性会員集客の為、一時期流行した仕組み。
男性からメールを受け取るとポイントが貯まり、換金できる仕組み。


以前会社の上司が言っていましたが、法的には100%サクラでなければ合法とされているのが現状だそうです。


つまり、男性ユーザと女性ユーザが出会えるシステムで運営していれば、本当のユーザ対サクラの比率が、極端な話、0.0000001%対99.9999999%でも合法だそうです。


そのせいか、最近はリスクヘッジの為、一般ユーザ同士の掲示板情報を公開しているサイトも少なくありません。



ちょっとこの辺から、込んだ内容で長くなってしまうのでいくつか分割して書いていきたいと思います。


次回のテーマ:『出会い系システムの実態』

リアルな出会いは実現できるのか

前回まで出会い系の運営側のリアルに迫ってみました。


軽くおさらいをすると

①運営側は毎月数千万〜数億の売上を上げ、

②その3〜5割を広告に投じている為、

③出会い系への誘導用サイトが流行しており

③SNS、ブログ、サイト等至るところに様々な形で偽情報が蔓延している

という事ですね。


「じゃあやっぱり嘘ばっかりで会えないのか?」


今回はそのことをテーマにして書いてみたいと思います。



≪出会えるサイトは本当にあるのか?≫


そもそも「出会える」という定義は何か、それを最初に確認しておきます。


一言で言うと、「出会えるシステム」という最低条件か満たされているかどうかです。


実を言うと、大抵の出会い系サイトは一般ユーザ同士が公開されない仕組みになっています。


仮に男性として登録をしても、表示される女性の掲示板情報は、サクラが用意した情報「のみ」で、一般の女性の掲示板情報は一切公開されない、という意味です。


つまり、図式化すると

男性⇒女性サクラのみ
女性⇒男性サクラのみ

というような構図になるわけです。


これでは当然いつまで経っても出会えません。サクラとしかメールできないわけですから。


まずこれが、せめて

男性⇒一般女性、サクラ女性
女性⇒一般男性、サクラ男性

にならなきゃ可能性は0です。



≪なぜ出会えないようなシステムを?≫


出会い系なのに変な話ですが、運営側の都合上、ユーザが特定の相手と知り合ったり会ったりするのは好ましくないんです。


その理由は、以下のようになります。

1.出会いを成就すると、サイトを利用しなくなる可能性がある。

2.ユーザ同士の出会いが下で事件でも起きると、警察沙汰になる可能性がある。

3.どっちにしろ出会えないし、ユーザが減っていく可能性がある。


「1」は完全に運営側の勝手な都合だとわかりますが、「2」なら近年よくあるニュースを見れば納得がいくと思います。


やましい事がなくても、警察沙汰は運営側にデメリットしかありません。


ちょっと小話ですが、出会い系を運営する際に警察に届出を出すのですが、警察も完全サクラサイトだと大抵知っていて許可します。


警察からすれば、ユーザ同士が会って事件になるより、サクラサイトの方が治安上断然いいとの事です。


話を戻します。


「1」「2」はともかく、「3」については、「?」と思う方がいると思います。


「3」こそ「出会えない最たる要因」なのですが、これのおかげで出会い系業界は成立していると言えます。



≪どっちにしろ出会えないとはどういう意味?≫


ハッキリ言って、リアルなユーザ同士だと、サービスとして成立しないのが出会い系です。


出会いを求めた男女同士なのになぜそうなるのか?


男女共に、サクラで騙されまくったユーザを除くと「会えれば誰でもいい」出会いなんて、誰も希望していません。


無料でも、自分の希望、価値観、理想に合いそうな相手を選ぶわけですから、有料ならなおさらそうなります。


僕が働くサイトは、一般ユーザ同士でも掲示板は見れるシステムなので、たまに一般ユーザ同士のメールを見たりしますが…それはひどいものです。


男性がイケメンとは到底言えない写メを付けて、

「割り切りで即日で今日会える?アドレス教えて、教えないならサクラだ」

と送り、女性が完全無視か、「はぁ?」と一言だけ。


逆に女性も、これまた美人とは到底言えない写メを登録しているが、それは送らず、

「かっこいいね(タイトル)メールしよ?」

だけ。


最初の男性の例は「サクラ病」って呼んでます。


有料で騙され続けて、自分の都合しかメールしない状態になってしまってます。


後者の女性の例は無料でも有料でも少なくない、短文系のメールです。


とかく「男性に誘われる」のが主流の女性は、自分からがっついてメールする経験が少なく、自信がない女性ほどその傾向があります。


このように「サクラ病」の男性と「短文」の女性が話したところで、全く意見が合うわけもなく、1〜2通で大抵は終了してしまいます。


もし、これがそれぞれサクラの返信なら

★男性への返信
「お誘いありがとう、結婚してるし秘密の付き合い希望だから、アドレスの前に自己紹介だけして欲しいな?今日は何時まで時間あるの?」

など、ポイント状況(※1)次第ですが、丁寧に返答します。

(※1)ポイント状況…出会い系業界用語。
一般的にサクラがメールの返信などを行う専用画面では、ユーザのポイント残高を確認できる。詳しくは次回参照。


☆女性への返信
「かなり短文だけどお世辞かな?(笑)メールありがとう、あんまり自信ないけどそういってくれると嬉しいな、どういう相手を募集してたんですか?」

短文でも上記のように、こちらも丁寧に返答します。


ユーザはこのようなサクラからの丁寧な対応に慣れてしまっている為、一般ユーザの自分勝手なリアルメールを受け付けなくなっている事が多いです。


よく同僚と話すないようですが、いい男であれブサイクであれ、いい女であれブスであれ、出会い系を使うユーザはかなり身勝手なユーザが多いです。


ユーザは、自分の見た目やステータスなどを省みず、

男性なら⇒普通なら無視されるような美人とタダでセ○レになりたい

女性なら⇒何もしないでお金が欲しい、おごって欲しい、お金持ちにとりつきたい、イケメンにチヤホヤされたい

などと、都合のいいことばかりを思っています。


そんなユーザ同士を仮にサクラを介入せずやり取りさせたところで、どちらも気分を害して、結局は気持ちよくメールをしてくれるサクラサイトを探しては落ち着きます。


中には、純粋に恋人が欲しくて、というユーザもいますが、結局は会わずに安心してるのはユーザで、サクラが演じているかわいい子のような子と、実際に会ってどうこうする勇気もありません。


関係が壊れるのが怖くて、一歩が踏み出せず1年以上もメールをしているユーザもいるぐらいです。



≪じゃあ結局出会いたかったらどうすべき?≫


まず有料サイトには手を出さないことが一番です。


有料サイトでは、まず男性は8割以上は精神的におかしくなり、会話がまともに出来なくなります。


本当に出会いたいなら、無料サイトで寂しいメールでも必死に対応していくしかありません。


それが「リアルな出会い」の「リアル」そのものだからです。


その「リアル」さを受け入れきれず、結局「ネットキャバクラ」「ネットホスト」的要素を望み、有料サイトへ逃げてくるのは目に見えていますが…。


美人な女性、イケメンの男性とメールをするドキドキを味わい、普段話せないようなことを話し、退屈もしのげる。


馬鹿高いあり得ない料金を甘んじる裏側には、そういった中毒性があるからこそ、出会い系業界はいつまでたってもなくなりません。


結局のところ、ユーザは満たされない寂しさを埋める為に遊びにきているので、本当に出会いを求めているのか?と突き詰めると、ちょっと違う気がします。


「出会えるサイト」だと、本当にきっかけにしかなりませんし、自信があろうとなかろうと、自分のありのままで口説いたり、よく見せたりする努力をしなければなりません。


所詮、ユーザはそれが嫌で「サクラはうんざり、出会えるなら即日…」などと勝手な欲求を盾に、ストレスを発散しに来ているのが現状です。



≪サクラがあってこそ満たされるものもあるって事?≫


見方を変えればそうとも言えます。


単なる出会い系を「ネットキャバクラ」「ネットホスト」までに仕立て上げるサクラの腕前は、呆れるけど凄いものはあります。


直接出会えるか、というテーマでは、会えるサイトはあっても「まぁ無理だと思うよ…」としか言えないので、次回のテーマは『サクラ機能』について書いてみたいと思います。



次回のテーマ:『サクラ機能』

出会い系業界の広告

前回は「出会い系会社の売上」を実際の数字を挙げて書いてみました。


巨額の売上を上げている出会い系が、最もお金をかける「広告」を今回は具体的に書いていきたいと思います。



≪そもそもどんな広告があるの?≫


まずは出会い系が行う広告の種類ですが、中小か大手かによって違いますが、全体的に紙(雑誌等の紙媒体広告)より「Web」の方が根強いのが特徴です。


それぞれの特徴は以下の通りです。


[紙]
…アダルト/ギャンブル/ゴシック系雑誌をメインに、近年、ファッション雑誌等も多く、以前は新聞等も人気があった。
出稿(広告掲載)するつど、固定費でいくら、という形で発生する為、大手以外は好まない。
しかし、女性課金を行うサイトは割と好んで掲載を行っている。

[Web]
…広告代理店やアフィリエイトに依頼したり、無料サイトを検索エンジンの広告スポンサーに掲載したりするのがメイン。
1人登録したらいくら(アフィリ課金)という換算で依頼がかけやすい為、中小・大手問わず人気がある。


その他、地方発祥なのに大手である「ハッピーメール」や「PCMAX」なんかは、ティッシュ配り、宣伝カー広告などもやったりしています。



≪紙は見たらわかるけど、Webはあんまり区別がつかないけど?≫


紙は、マンガ仕様だったり、「彼女出来ました!」とコメントのあるモザイク写真だったりが主流で、雑誌をよく見る人は、簡単に出会い系の広告だとわかると思います。


しかしWebは多種多様で、大きく分けると、

スパム誘導
媒体誘導
キャラ誘導
広告誘導
その他誘導

とあるので、一つずつ書いていきたいと思います。


[スパム誘導]
…アドレスを仕入れて、スパムメールを飛ばしてサイトに誘導する方法。
ダイレクトにクライアントサイトに誘導する方法もあれば、媒体へ誘導してそこからクライアントサイトに誘導する方法もある。

例:ここなら出逢えたオススメサイト!⇒http://…


[媒体誘導]
…少なくとも以下のようなものは誘導用媒体(※1)といえます。

★サイト系
無料で使える出会い系サイト(無料サイト参照)
出会い系サイト・サクラ報告
サイトランキング

★個人HP/ブログ系
出逢えたサイト一覧
出逢えた実体験紹介
出逢えた実体験日記

その他、色々ありますが、出会い系サイトについて書かれたサイトは99%が誘導用媒体(※1)です。

例:昨日セ○レが出来ました。登録が思ったより簡単で、メールを始めてアドレス交換、そのままホテルへ…このサイトです。http://…

(※1)誘導用媒体…出会い系・広告業界用語。
ユーザをサイトに誘導する為の媒体という意味で、広告用のWebページを指す。
媒体をページ、クッション、クッションページなどと呼ぶ。


[キャラ誘導]
Mixiやモバゲー、グリーなどは勿論、前略プロフやブログ系で一般人になりすまし、直接他サイトへ誘導する方法です。
メールする機能があれば、テンプレ(※2)を作成し送りまくったり、コメントをしまくったりするのが代表的です。

例:初めまして、登録したばかりで友達いません、仲良くして下さい。こっちに写メとアドレス載せてるので。http://…

(※2)テンプレ…出会い系・広告業界用語。
テンプレートの略称で、一定の対象に同一文章を大量に配信・書き込みする為に作成する文章。


[広告誘導]
検索エンジンの広告スポンサーに掲載したり、中には公式コンテンツになっているものもある。

例:google検索結果最上部に「広告スポンサー:即日近所で出逢える18禁」


[その他誘導]
…他人のコメントや、Yahooトップページの知恵袋、その他あらゆるところにスパムコメントを行ったり、CSVの交換を行って、強制登録かけたりする方法。



≪こんなにあるとどれが本物かわからないけど?≫


はっきり言って素人が判別することは不可能ですが、「せめて、本当の感想と、お金を稼ぐ目的で書いた嘘情報とを判別したい」のであれば、リンクのURLを確認する癖をつけて下さい。


アフィリエイトは、広告ページを作る際に、そのサイトから何人クライアントへ集客出来たかを集計する為、URLにちょっとした方法をクライアントから受け取っています。


例としていくつか挙げるので、ポインタを合わせた時、URLの表示に注目して下さい。

例:
http://***.jp/id=○○○
http://***.jp/a○○○○○
http://***.jp/code=○○○

ブログサービスなどでは「http://***.jp/yuya9099」のように、「大元のサイトURL」+「個人アカウント」で構成されていますが、通常サイトのURLは「http://***.***/」か「http://***.***/index.html(php,pl,他)」のみで大体表示されます。

なので、上記のURL+何かがついていると、アフィリエイトの可能性が高くなります。


アフィリエイトが流行するなど、Webは個人でもやり方次第では生計が立てられる可能性を秘めています。


なので当然、ほとんどが広告であり、実態が理想やイメージと異なることは少なくありません。


クライアントへ集客するのが広告屋の仕事であって、本来の姿を伝えるのが目的ではない為、ユーザからすれば不親切極まりないのが現状です。



≪てかそんなに広告って儲かるの?≫


前回のテーマでも書いた通り、こと出会い系だけでも巨額の利益があり、そのうち最も割合が高いのが広告です。


つまり、広告を頼まれる側には沢山のお金が流れているので、儲かるのは必然と言えます。


大抵、1人集客するにあたり支払われる目安は

出会い系:1000〜3000円/人
チャット:800〜2000円/人
アダルト動画:500〜1000円/人

のようになっており、出会い系が最も高い報酬である場合が多いです。


また、雑誌の投稿は1回につき30万未満程度かかりますが、300人集客できれば上記と変わらない広告客単価で集客できるといえます。


つまり1日に10人でも毎日集客できるなら、毎月30万の収益を得ることが出来ます。


だからこそ、クライアントがサクラだらけの詐欺サイトであれなかれ、広告する側はお構いナシに誇大表現や虚偽表示を行うわけです。



≪じゃあどうやって本当に逢えるサイトとかって見分けるの?≫


ユーザにとって、これが最たるテーマだと思いますが、上記を見ればわかる通り、Webで検索しても、雑誌に紹介が載っていても、素人が判別することはかなり難しいでしょう。


ちょっと専門的な話になりすぎた部分もあるので、次回のテーマからユーザ視点に戻して書いていきたいと思います☆彡



次回のテーマ:『リアルな出会いは実現できるのか』

出会い系サイトの売上

前回の日記で書いた通り、出会い系サクラはかなり稼げる仕事です。


年齢が18歳以上でタイピングが出来れば、資格も学歴も職歴も服装も髪型も全部不問で、30〜40万クラスの給料からスタート出来ちゃうわけです。


「末端のバイトがそれだけ貰えるって事は、出会い系って儲かってるの?」


というのが今回のテーマ、書いてみたいと思います☆彡



≪ぶっちゃけどんぐらい売上があるの?≫


いきなりテーマの核心ですが、どのぐらいの売上があるのかいきなり書いちゃいます(笑)


「サイトによる」というのは当然あるんですが、大体の目安で

中小…200〜1500万
大手…2000〜2億

ぐらいになると思います。


そして、信じられないかもしれませんが、これは年商ではなく「月商」の目安です。


「毎月2億のサイトなんてあんのか!?」


と悪友トモくんはビックリしていました(笑)


しかも、かなり下火になったからこその売上で、全盛期である5〜6年前は、4000〜5000万ぐらいが普通で、5億売り上げているサイトもあったぐらいです。


西新宿や渋谷を拠点としていた「デリリウス系列」「森下実業系列」あたりは、業界ではかなり有名な系列です。


デリリウス系列なんて最盛期は年商500億もありました(汗)


そういった凄く力のあるところが、脱税や何やで解体されては結合を繰り返して、今も根強く残っています。



≪売上出るのはわかったけど内訳は…?≫


予想以上に儲かるから、という事でヤクザである悪友トモくんにも、執拗に問い詰められた「出会い系のビジネスモデル」を、簡単に書いてみたいと思います(笑)


出会い系会社の収支項目は実にシンプルで、

[収益]
ユーザの課金売上
CSV広告売上(※1)
誘導売上(※2)

[支出]
システム費
サーバー費
集客費
テナント費
人件費
決済手数料(※3)
諸経費

大雑把に書くと大筋はこのぐらいなんですが、何より出会い系サイトの凄いところは「純利が高い」ところにあります。

(※1)CSV…出会い系・広告業界用語。
元々、エクセルやテキストのデータ形式を意味するが、出会い系において、ユーザの顧客データの通称で、CSV、リストなどと呼ぶ。
アドレスだけでなくニックネームや年齢(生年月日)、地域(○県○市等)や性別など、付随する項目を「セグメント」と呼ぶ。
セグメントが充実していたり、入金者のCSVほど、高値で売買・交換される。

(※2)誘導…広告業界用語。
クライアントのサイトに集客することを指す。
ユーザをサイトに「誘導する」というのが語源。

(※3)決済手数料…特に専門用語ではない。
サイトにコンビニ決済や、クレジット決済を導入すると、ユーザはコンビニやクレジットを介してサイトの商品やサービスを購入できる。
その時、仲介手数料として、コンビニなら10%前後、クレジットなら6〜10%前後の手数料を差し引かれ、サイト運営者に支払われる。(売上天引)


収益に対する支出の割合は、

システム費:5〜10%
サーバー費:数百万
集客費:30〜40%
テナント費:数百万(都内)
人件費:15%前後
決済手数料:10%未満
諸経費:ちょこっと

という風になっていることが多いです。


大体業界的には、システム・集客・人件費=50〜60%が平均的で、コンビニ・クレジットの決済手数料が6〜12%の間ですので、銀行振込がメインだと、純利の率は40%前後、これが運営者の収入になります。


つまり、5000万だとしたら2000万、5億なら2億が純利という恐ろしくボロい商売なので、人件費もそれなりに割り当てがあるのが実情です。


当然事業が事業ですし、売上が売上なので、しょっちゅう税務署から入られ、見せ掛け倒産と立ち上げのいたちごっこ状態です(笑)



≪広告費に随分かけてるみたいだけど?≫


極端な話、出会い系は「運営していくシステム」と「決済システム」、「運営していくオペや現場」が現場にいさえすれば成立するシンプルな仕組みです。


ですが、最も大事なのは「集客」といえます。


沢山ユーザがいればいるほど儲かりますが「出会い系儲かるらしいよ」という情報が出回ってから、沢山の出会い系が出来、「サクラ」の存在が周知の事実となっている昨今、誰しもが簡単に登録してくれるわけじゃありません。


出会い系が「いくらかけても集客が命だ」となるまで、それほど時間はかかりませんでした。


そして大量の資本がWeb/紙の広告業界に流れていくわけですが、これを次のテーマとして、書いてみたいと思います☆彡



次回のテーマ:『出会い系業界の広告』

出会い系会社への就職ノウハウ

いよいよスタートしました。

これから頻繁に時間があり次第、どんどん書いてみたいと思います!

しっかりトモくんにはツッコまれた事だし…頑張ります(笑)


さて!僕が出会い系オペ(※1)になった話でも書こうと思ったんですが、いかんせん覚えてないです(汗)

なので、『出会い系会社への就職ノウハウ』についてざっくり書いていきたいと思います☆彡

僕は正直あまりオススメはしませんが、この不景気の中、安定的に生活をしていく為なら…と思う方は沢山いらっしゃるかと思うので、できるだけ詳しく書いてみたいと思います☆彡

(※1)オペ…出会い系業界用語。
男女のユーザとメールをするメールオペレータの略称。主に運営会社に雇用された専属サクラを意味する。



≪オペって稼げるの?≫

まず一番気になるのはこれだと思います!

一言で言うとかなり稼げます。

特別な資格もない中卒18歳でも、月収40〜50万…つまり年収500万にいきなりなれます。

僕が今の会社に入った時を振り返ると、最初の条件は以下の通りでした。

日数:週6日
時間:夜21〜朝9時
形態:アルバイト
時給:1200円
罰金:当日欠勤のみ−3000円
服装:自由
髪型:自由

関東圏内だと、深夜の仕事で1200円は普通かもしれませんね。マックでも同じぐらいです。

ただ時間と日数を見ればわかるように、12時間×週6日の勤務です(汗)

月間だと25日程度なので、ちょうど300時間働く事になり、実際に僕の初給料は36万でした。

アルバイトなので特別引かれモノもなく、丸々手取りだったのも大きかったですね。

僕と同じ時期に入った同期のアルバイトの中で月1回も休まず出勤した子がいまして、その彼は360時間という驚異的な勤務時間をたたき出し、43万の給料でした。

特別な能力も資格も必要ないのにこの給料…誰にとっても魅力的だと思います。



≪オペって実際何やるの?≫

では実際に何を仕事としているのかを書いてみます。

立場が上がればそれなりに増えていくのはどの会社でも同じですが、主に一般的なオペの仕事は

1.キャラ(※3)作成
…キャラを作成すること。
[例]明子、25歳、セフレ募集…

2.同報配信
…同一文章を複数の会員に送信すること。アタック、一斉、一括などと呼ばれます。
[例]貴方のことが気になります、逢えませんか?

3.未読返信
…ユーザからのメールに返事をすること。未返、未読などと呼ばれます。
[例]今日逢えますか?⇒お返事ありがとう、大丈夫ですよ。

4.既読追送信
…返信済のユーザに再度こちらからメールを送信すること。掘り、掘り起こし、追っかけ、追送などと呼ばれます。
[例]お返事届いていますか?

の4つが主な業務です。一連の流れで示すと、

1.キャラを作成し…
2.ユーザにメールをし…
3.返事が来て…
4.来たメールに返事をして…
5.メールが止まったら再度送る

となります。

なので、大体採用の必須条件は「タイピング」のみで、年齢が18歳以上であれば性別・学歴・職歴・前科不問です(笑)

(※3)キャラ…出会い系業界用語。
一般ユーザを装ったオペが作成した架空人物を意味する。


賢い方はもうお気づきかと思いますが、よく勘違いされている「サクラ」というのは、個人ではない場合がほとんどです。

オペが作成したキャラが何百何千人といて、それぞれのキャラに、その都度なりすましてメールをしています。



≪職場ってどんな感じ?≫

僕の雇用された条件にもある通り、格好や髪型も全部自由です。

そして、これは会社にもよりますが、仕事中の食事・喫煙・休憩・お菓子・ジュース・雑談・インターネットは自由な会社が元々多いのも特徴的です。

関東圏内では朝9〜夜21時、夜21〜朝9時の12時間が標準化されている為、長時間でも頑張れる体制が取られています。

そんな緩い職場である出会い系には、バンドマンやバンギャル(バンドマンのおっかけ)が多い傾向にあり、フランクで面白おかしく和気あいあいとした職場が多いです。



≪女性も働けるの?≫

性別で見ると、8割は男性で2割女性で、性別での仕事区別は特にありません。

一時期、女性課金(※4)が流行りましたが、以前より主流だった男性課金(※5)に戻りつつあり、基本どちらも女性オペより男性オペの方がオペ能力が高い傾向にあります。

ただ、基本的に固定給で、仕事が出来る人は時給が上がるぐらいで、著しく仕事をサボってない限り減給やクビにはなりません。

ただいきなり税務署に入られて、会社が突然見せ掛けで倒産するこもあります(笑)

(※4)女性課金…出会い系業界用語。
女性ユーザをターゲットにしたサイトの事を指す。

(※5)男性課金…出会い系業界用語。
男性ユーザをターゲットにしたサイトの事を指す。



≪オペってユーザと逢えるの?≫

結論で言えば、オペが異性のユーザと逢おうと思えば逢えます。

ただ女性オペが男性ユーザに、男性オペが女性ユーザに逢う事はほとんどありません。

ブサイク・ブスの吹き溜まりなので、男性も女性も基本お知り合いになりたくないようなタイプが多いです(笑)

まれに女性ユーザの中で、普通または綺麗なユーザもいて、「結婚してるけど割り切りで逢えませんか?」とか掲示板に書いてることがあり、いるところにはいるんだなぁ…って思ったりもします(笑)

なので、まれに「こっそり逢ったよ」と聞くことはありますが、会社によっては罰則もあるし、素人に会うぐらいなら売上に貢献し、給料を沢山貰って風俗/ホストのが楽というオペがほとんどでした(笑)



≪どうやって仕事見つけるの?≫

インターネットでも雑誌でも、どこからでも見つけることが出来ます。

Webなら…
アルバイト系求人サイト
求人用紹介ページ

雑誌なら…
フリーペーパー
市販のアルバイト求人誌

など、普通に掲載されています。



≪サクラ募集とか見たことないけど?≫

さすがにそこまでストレートに載ってるわけじゃないですので、以下の文言を見つけてみて下さい。

データ入力
…最も多くほぼアタリ

メールオペレータ
…近年増えてきた。確実にアタリ

一般事務
…地方なら結構こう書いててもサクラの場合アリ

年齢18歳以上
…唯一の条件といっていいです。

学歴不問で服装髪型自由
…これがあればほぼ確定です(笑)

タイピングが出来ればOK
…これも上記同様です。

以上簡単ですが、これを基準に探すと案外あります。

特にJ−Pageは関東圏内では屈指の出会い系サクラの求人情報が多いフリーペーパーでもあります。

どうしても「判別できない!」って方がいたら気軽におっしゃってください、代わりに判別します(笑)



≪会社って結構儲かってそうだね?≫

最初に書きましたが「出会い系なんてもう流行らねぇ」って思う方も少なくありません。

確かに業界自体は下火で、潰れる会社も少なくありません。

しかし、「どんな仕事でも、末端の給料は会社の業績のものさし」と言われるように、末端のオペが30万も40万も貰えるとしたら…おわかりですね?

これを次回のテーマで、詳しく書いていきたいと思います☆彡



次回のテーマ:『出会い系サイトの売上』

出会い系の裏側大全について

ブログを開始するにあたって、最初に書いておきたい事を書きます。


まずは…自己紹介!


あんまり詳しくは載せられないけど(汗)


[名前] ユウヤ

[性別] ♂

[年齢] 23歳

[住い] 東京

[職場] 東京(までしか言えない汗)

[仕事] 出会い系のサクラ

[目標] デキるプログラマ



次に、僕の唯一の友達であり親友(悪友)の代理紹介!


勝手に載せちゃおう(笑)


[名前] トモ(仮名)

[性別] ♂

[年齢] 23歳

[住い] 東京

[職場] 街中

[仕事] ヤクザ(ホントです笑)


裏事情通の彼には事あるごとに呼び出され、話を聞かされます(汗)


時々怖いけど、何があっても味方でいてくれる僕の大事な友達です☆彡



最後に…ブログのテーマを書いてみたいと思います!


まず書いていくテーマは、タイトル通り『出会い系』に関する全てです。


それに対しての質問やお悩み相談は出来る限り応えていきたいと思います。


書き方がシリアスでも面白おかしくでも、真実のみ書いていきます。


正直不本意な気持ちで働いていますので、僕の経験が誰かの役に立てる事を目指して!


次回より…本格的に開始します!



次回のテーマ:『出会い系会社への就職ノウハウ』